ラダックには、許可証がないと外国人が入れない地域がいつくもあります。
そして、そういった閉ざされたところに貴重な文化財や慣習が色濃く残っていたりします。
何件か旅行会社を巡りましたが、グループなら良いけれど、日本人1人の私には許可証は出せないと断られ続けました。
しかし、諦めずまわり、数件め。
旅行会社のおじさん
「オレ、出せるよ」
そしてどこかに電話をかけました。
スーツ姿の紳士が現れ、何かをどうにかして、
許可証ゲット!
私の許可証には、私の名前の他に、知らないタイ人の名前が記載されています。
私の名前はあるからいいか。
というわけで、パンゴンレイクに行ってきます。
インドという国は、諦めない人に優しい国です。
パンゴン・ツォ
朝7時レーを出発。
下の方はまだ緑がある。
![]()
標高が上がってくると緑はなくなり、カラカラの乾燥地帯になります。
![]()
山道を快調に進んでいると、何だか雲行きが怪しくなってきた。
と思ったら、あっという間に雪が降り出しました。
![]()
そしてほどなく、目の前が全く見えないほどの吹雪になりました。
え、パンゴンレイクって
こんなに寒いところにあるの?
山頂付近は大雪で渋滞。全然動かない。
軍隊がたくさんいて、何だか物々しい雰囲気です。
ちなみに軍隊の写真はぜぇったいに、撮ってはいけません。
犬も「もう、諦めて戻った方がいいんじゃない?」と言っている気がする。。。
![]()
あとどれくらいなんだろう。と思ったけど、どうやらここが峠のてっぺん。
標高5320m「チャン・ラ」です。
不安なため、タルチョもなんだか怖いものに見えてきます。
![]()
でも、運転手さんは大丈夫だと言っているし、地元の人を信じて行ってみよう。
峠を越えると、
車は徐々に動き出しました。
と同時に視界がひらけてきた。
みるみる澄み渡る青空に!
![]()
真っ青な空に、純白の雪山が映える。
すごい!これぞヒマラヤだ!
![]()
わー!大自然は山の様々な姿をこんなに凝縮して見せてくれる。
やっぱり、山って最高だ!
窓に張り付いて外を見ていると、あれ、何か黒い動物の群れを発見。
牛?にしては毛が長い。。。羊でもないし。。。
![]()
ヤクだ!
![]()
わー、すごい!こんなに近くで見てもいいの?
ではご挨拶。
![]()
わー、すごいなー。優しいな。
あ? あれはなんだろう。
地面に穴が空いている。
あれ、なんだかぴょこぴょこ、、、
プレーリードックだ!
![]()
と思ったけど、「マーモット」という動物らしい。
近づいても逃げない。
![]()
※ちなみに餌はあげてはいけません。私はあげるふり。いや、本当はふりもダメか。
天気とともに、私の心も吹雪いたり、晴れたりしながら、
レー出発から車で6時間。
たどり着いたのは、信じられないほどキレイな湖
「パンゴン・ツォ」
![]()
うわー!
なんてキレイなんだ
パンゴンレイク!どこまでも透き通る。
![]()
うれしくて、走っちゃう!
ははははは!
はぁはぁ。
酸素薄いから、走るのは命がけ
![]()
夢みたい!
![]()
感動を身体いっぱい楽しんだら、テント作りのレストランでごはんを食べました。
ここもやっぱりチベット仏教。
![]()
ここで宿泊することもできます。
テントと言っても、寝袋ではなく、ベッドで寝られます。
湖の前で1日過ごしたら、時間によって違った顔が見れていいですね。
レストランからの風景。
![]()
この湖は、インド人が大好きな映画「きっと、うまくいく」のラストシーンに出てくる場所なのです。
見ると「自分もがんばろう」って元気をもらえる映画です。パンゴン湖に行く前に、ぜひ見てみてください。
あぁ、とっても素晴らしい体験ができました。
やっぱり、どんなにデジタルな時代になっても、「行って」「見て」「触って」「嗅いで」「話して」「感じる」という体験は、何にも変えられないものです。
生きている限り、自分の想像を超えた体験をしたいものです。
生きているって素晴らしい。感謝。
![]()
-
-
ラダック旅行記 2019 ⑨ まとめ
2019年に訪れた北インドの秘境ラダックは、本当に素晴らしいところでした。 ゴンパの語りかけてくるような壁画やお釈迦様が、今でも脳裏に浮かびます。 大自然の中で出会った動物たち。透き通るエメラルドグリ ...
続きを見る